
米国は原子力施設、軍事核施設などの廃止措置、解体に数多く取り組んでおり、すでに10基の商業炉の廃止措置が完了しております(2011年2月末現在)。
一方、日本国内では原子炉領域まで廃止措置を完了しているのは研究炉(JAEA / JPDR)1基 のみであり、今後多くの商業炉がその役割を終え廃止措置を計画していく中で、米国から多くの経験値を学び、良好事例を取り入れていくことが重要な課題となります。
当社は、米国廃止措置プロジェクトに数多くの実績を有する、PENTEK社(ダストレス除染システム、ペンシルバニア州)の日本総代理店として、廃止措置ツールの販売のみならず、コンサルティングの提供もいたします。
また、解体機器の搬出を安全に行うための「安全柵一体型フロアハッチ(安全柵一体型90ハッチ)」、廃止措置期間に発生した水漏れ補修、予防保全として簡単・便利な補修材「紫外線硬化型FRPシート(ウルトラパッチ)」なども併せてご提案申しあげます。

- 2011年11月 原子力デコミッショニング研究会 入会
- 2011年12月 米国PGE社 Humboldt Bay Power Plant(BWR、カリフォルニア州)のデコミ現場を見学
- 2011年12月 除染・廃棄物技術協議会 入会
- 2012年 2月 PENTEK社 ダストレス除染装置 デモキャラバン実施(6箇所、計200名 ご参加)
- 2012年 2月 WM2012(Waste Management Symposia、フェニックス)放射性廃棄物に関する国際シンポジウムに出席
- 2012年 3月 米国DOE Argonne National Lavoratory / Decommissiong Training Course 修了(2名受講)
- 2012年 3月 Mega-Tech社 油圧式ギロチンカッター デモキャラバン実施(4箇所、約100名 ご参加)

PENTEKはスリーマイル島事故を契機に設立され、以降30年間に渡り数多くの廃止措置を経験して参りました。
PENTEKは原子力施設、軍事施設などの解体工事を請け負う傘下企業も有しており、現場におけるノウハウも除染ツールの開発に大きく寄与しております。
スキャブラー(コンクリート除染)、グラインダー、床除染、壁除染、遠隔操作、手持ち操作など様々なアプリケーションに対応可能です。

廃止措置においては、解体機器の搬出のため、頻繁にマシンハッチの開閉が必要となります。
90ハッチは、一人で「安全」「安心」「短時間」で開閉でき、その開閉動力にはカウンターウエイトを利用しているためクレーンが不要である、画期的なマシンハッチです。
90ハッチは既設開口に合わせて設計製作可能ですので、工事期間中マシンハッチの開閉作業を安全かつ、短時間で行うことが可能になります。
原子力施設において数多くの実績があり(2012年4月現在370基、総合実績1000基以上)、今後の廃止措置工事での適用に期待されております。